国家は個人のために ~1番大切な「個人の尊厳」~
日本国憲法が一番大切にしている価値が、「個人の尊厳」です。
一人ひとりがかけがえのない存在である。
あなたが、ただあなたであるだけで、それだけで尊いのだと、憲法は謳っています。
それは今まで、多くの個人が国家の犠牲になってきた歴史への反省から。
個人が国家の犠牲になってはならないのだと、強く訴えてくれる憲法は、
まさに私たちの味方!!
なんだかとっつきにくかった存在の「憲法」が、
私たちみんなの、正義のヒーローのような存在に思えてきませんか??
第14条の「法の下の平等」も有名ですね。
人種がちがっても、男でも女でも、豊かな人も貧しい人も、
どんな職業でも、大人も子どもも、おじいちゃんも赤ちゃんも、
背が高くても低くても、髪の毛があってもなくても、
結婚していても独身でも、宗教を信じていてもいなくても、
支持する政党がちがっても、好きなものがちがっても、
どんな人でもいい。
みんな同じように大切で、みんな同じように安心して生きていけるようにするべきだ。
そのために国家があるんだと、憲法は主張してくれています。
欧米で起こった近代革命で、身分制度は打ち破られ、
人々は身分から解放され、「平等」を手に入れました。
そういう歴史から始まっているからこそ、憲法は「平等」「個人の尊厳」を大切にするのです。
改憲するべき?しないべき?
参議院選挙が終わり、自民党が勝利しました。
今回の選挙では、自民党が憲法改正を争点にすることはありませんでした。
ただ、改憲勢力が3分の2を確保したことで、これから具体的な動きがスタートしてくると思います。
国会で議決されたら、最終的に国民投票で決まります。
その時は、有権者一人ひとりが「憲法とは何か」をしっかり理解し、「日本国憲法はどうあるべきか」考えた上で投票するべきです。
今回の選挙のような、投票率が低い状況などはあってはならないことです。
なぜなら、憲法は国のこれからのあり方を決めるものだからです。
国のあり方が決まるということは、私たち一人ひとりの生き方が決まるということです。
だから、憲法はとってもとっても大事なのですが、憲法のことをよくわかってる人は少ないのではないかと思っています。
私は教育に携わる仕事をしています。
今回の投票率の低さは、教育の力不足があると思います。
自分の生徒を教えるだけでなく、多くの人に憲法のことをわかってもらえるよう何かすべきなのではないかと思い、ブログを始めることにしました。
うまくいくかはわかりませんが、できることを頑張るつもりです。
よろしくお願いします!