国家は個人のために ~1番大切な「個人の尊厳」~
日本国憲法が一番大切にしている価値が、「個人の尊厳」です。
一人ひとりがかけがえのない存在である。
あなたが、ただあなたであるだけで、それだけで尊いのだと、憲法は謳っています。
それは今まで、多くの個人が国家の犠牲になってきた歴史への反省から。
個人が国家の犠牲になってはならないのだと、強く訴えてくれる憲法は、
まさに私たちの味方!!
なんだかとっつきにくかった存在の「憲法」が、
私たちみんなの、正義のヒーローのような存在に思えてきませんか??
第14条の「法の下の平等」も有名ですね。
人種がちがっても、男でも女でも、豊かな人も貧しい人も、
どんな職業でも、大人も子どもも、おじいちゃんも赤ちゃんも、
背が高くても低くても、髪の毛があってもなくても、
結婚していても独身でも、宗教を信じていてもいなくても、
支持する政党がちがっても、好きなものがちがっても、
どんな人でもいい。
みんな同じように大切で、みんな同じように安心して生きていけるようにするべきだ。
そのために国家があるんだと、憲法は主張してくれています。
欧米で起こった近代革命で、身分制度は打ち破られ、
人々は身分から解放され、「平等」を手に入れました。
そういう歴史から始まっているからこそ、憲法は「平等」「個人の尊厳」を大切にするのです。